顎関節症とメニエール症候群はたぶん原因は同じです。
2009年8月6日
顎関節症とメニエール症候群は同じ病気で、症状の違いで呼び方が違うだけという先生もいたらしい。
顎関節症の原因は「歯ぎしり」です。「歯ぎしり」は、人間の本能の一つで「ストレス解消」という役割をしています。
顎関節症の治療。スプリントを入れたら治った?
2009年7月27日 月曜日 雨
スプリントを歯にはめて寝ることで諸々の症状が改善したのかも?
スプリントをいれて寝るようになってからどうなったか?。1ヶ月もしないで、顎のだるいのとか右顎関節のガリガリ感がかなり減りました。朝起きて、あちこち歯が痛かったりかみ合わせがおかしかったりしたのがなくなりました。ただし、若干の咬合調整が必要なくらいの顎の変位があるようです。
それでも、耳の症状がよくなったのはラッキーかも?
顎とかみ合わせが気にならなくなった以上に、耳の調子が良くなってきていて、とくに気になっていた右耳の閉塞感がとれました。
右耳の可聴域も10000Hz以上が聞こえにくいものの、低音域の100Hz程度が聞こえるようになって、右耳の可聴域は50Hz〜10000Hz程度まで改善しました。左耳は50Hz〜13000Hzまで聞こえますから、元に戻ったというよりは、日常生活で問題のない水準にまで回復したということでしょう。
右耳の閉塞感とめまい症状が一ヶ月ほど続いたために100%元へは回復しなかったようです。若い?頃は、45Hz〜16000Hzくらいまで聞こえていたような記憶があるんですけど、さすがに、いわゆるモスキートーンは聞こえなくなってしましました。
そういえば、歌姫とよばれた歌手が片方の聴力を失ったという記事を読んだことがあります。他にも顎関節症で口が開かずに一年ほど休養した歌手もいましたね。どちらの歌手も顔立ちにある特徴があって、激しいプレッシャーに晒されているなど精神面でキツい条件下で仕事をしているということからも、なんとなく原因は同じものなのかな?と思っています。
iPod やiPhoneに1万円もするイアホンを買わなくていいんですよ
高い音が聞こえなくなって、低い音が聞こえなくても、人間の声の音域がきちんと聞こえれば生活するのになんの支障もありません。さらに、高級なオーディオ機器(元々こだわってはいませんが)などまったく意味のないものになったので、安上がりで済みます。
顎関節症とメニエール症候群には「心身症」という共通点があります。
耳鳴りや閉塞感や低い音が聞こえないとかの症状が治らないのなら、耳鼻科を受診しようと思っていました。こういう「耳鳴り」、「閉塞感」、「難聴」、さらに「回転性のめまい」など症状がでて、とくに聴神経など神経回路に腫瘍や梗塞などの重大な問題がない場合、メニエール症候群という心身症があります。原因は不明と言われています。
しかし、顎関節症という病気が脚光を浴びるようになってから、このメニエール症候群とよばれる耳の症状も脚光を浴びるようになり、メニエール症候群と顎関節症と密接な関係があることは知られていました。
ですから、乱暴な考えでエビデンスもクソもありませんが、原因と言われるものもほぼ同じと考えています。もちろん、どちらも心身症の症状の一つですから、心身症の原因である「ストレス解消不足」を解決することが重要になります。
それにしても、私のストレスって何なのよ?? と考え込んでしまいます。
いえ、これは笑い事ではなくて、顎関節症を患っている人共通の問題なんです。はて、何なんだろう? ということです。
実に些細なことだったり、歯のかみ合わせがきっかけだったり、枕がきっかけだったり・・・、100人の顎関節症のうち100人、直接の原因は別として、その根底にある本当の原因はみんな違うのかもしれません。
まずは、歯が直接の原因であることが多いのでスプリントや咬合調整で様子を診ていきます。そうこうしているうちに、諸々が時間の経過によって解消する、または緩和する、もしかしたら、なにかの注意がそれたことでよくなったことから、顎関節症の症状が気にならなくなっていきます。
ただ、患者それぞれの生活習慣や仕事、人間関係などの悩みは、我々歯医者が踏み込める領域ではありませんし、肩や頸椎、側頭骨、頬骨の付着筋肉や神経の緊張、激化による骨変形で起こる諸々の症状への処置は担当科が違います。
ましてや、偏頭痛だったり、不安や睡眠障害などを訴えると、医者から精神薬を処方されるので、依存してしまい薬漬けになってしまえば、ますます、なにが原因でどうなっているのか? だれも分からなくなってしまっている なんてことにも。
顎関節症をスパッと根本的に治せない理由をおわかりいただけましたか?
気が向いたら、かつて、あれほどもてはやされた顎関節症治療が廃れて、歯科インプラント治療にみんなが傾倒している話でも書きたいと思います。乞うご期待?!
顎関節症の治療。スプリント作成。episode #5
2009年7月13日 月曜日
模型を咬合器に装着する。

どの位置で咬合採得をするかというのは、それぞれの流派で違うと思うので詳しいことはすべて割愛。とりあえず、平均値咬合器に装着して、咬合の状態をチェックした後、スプリントを作成していきます。
今回は、ミシガン大学風の上顎型スプリントです。オーソドックスな形です。
私用だし保険適応のスプリントで十分ですから、とくに凝った作りにはしません。
スプリントの概形とアンダーカットをワックスでリリーフする

概形とアンダーカットにスプリント用レジンが流れ込まないようにワックスを流しておきます。スプリントのベースになる部分を加熱したプレートを吸引して作る方法あります。
簡単で手抜きができて楽なんですが、私は一応補綴臨床家ということで、あえて通常方法でやります(笑)。
スプリント用のレジンを築盛していく
パウダーと液を交互にかけて、スプリント用レジンを築盛していきます。昔から、この材料はいろいろと研究されてきました。堅いペースト状で光で固めるものもありましたね。
常温重合型ではこういう粉と液を混ぜて盛っていくというのが昔ながらのやり方で簡単だと思います。専用のものがでたので、本当に便利になりました。
固くて精度の高いレジン・スプリントなら、義歯と同じ加熱重合型レジンで作ります。気泡のない綺麗な透明なレジンに仕上がります。手間がかかるので保険のスプリントではやりません。
咬合器につけて、ある程度の顎位まで築盛できたかを確認

細かい調整は、口の中にいれて実際にかみ合わせてみて、決定するので、だいたいの目安程度で確認、その他、付与した形態が正しく機能する位置にきているかを確認するために、咬合器上で確認していきます。
だいたい、OKなようです。
最終重合のために50度の温水に7分以上浸ける

マニュアルに従って50度の温水につけます。これで未重合のレジンが重合されるということですが、実際には、2〜3日は未重合のレジンモノマーの味がします。これが常温重合レジンの欠点でもありますが、仕方ありません。我慢すれば味にも慣れるし、そのうち味がしなくなります。
このままで一昼夜放っておけば、重合収縮による変形も軽減しますが、急いでいたので、すぐに外してみました。
口の中にはめて咬合調整をしていく

早速、口の中にいれてかみ合わせをチェックしていきます。作って数時間なので、未重合レジンの味がきつくて、頭が痛くなりそうです。
普通は、一昼夜〜数日放置しておくので、これほどひどい味はしないでしょう。あと、重合収縮の変形があるので、歯がキツくて痛くなりそうな部分があります。これは調整します。自分の歯なので、どの歯がどれくらい押されているのか?が自分で分かりますから、いちいち言葉でのやりとりが不要な分、調整が楽です。
肝腎のかみ合わせの調整は、大変なので、少しずつ合わせていきます。これも、自分でわかるので、この歯はこれくらいにしようとか、この辺はこうしたいとかは、自分でできますので。
続く…
顎関節症の治療。早期接触部を咬合調整。episode #04
2009年7月6日 月曜日 晴れ時々曇り
模型でわかる、顎関節症の原因? 部位
前回の答えです。
赤い矢印のところが問題です。右下智歯が挺出(伸びてきて)し、右上第二大臼歯の遠心と咬合接触を起こして滑走する状態が起きています。
時々、見に来ている岡山大学歯学部の後輩諸君?、これくらいはすぐに気がつかなきゃ、歯医者で飯を食っていけません(笑)。
じゃぁ、すぐに削ってしまえば、あるいは、右下智歯を抜歯すれば治るか?というと、そうでもない可能性を秘めているわけです 何が想定できるか?を考慮した上で、患者に説明し同意を得てからになります。これは私のことなので、同意もクソもありませんし、何が起こるか? だいたい予測できるし、予測外のことがおきても、すべて自己責任なので。
ということで、咬合調整をしてみます。
自分の歯なので、ゴム手袋はいりません。鏡を見ながら自分の歯を削るのは難しいですね。
コントラアングルにカーボランダムポイントを付けて削除していきます。エナメル質の範囲内なので痛くはないんですが、接触相当部はかなり削除して、まったく接触しないようにしておきました。削除したあと、あきらかに咬合接触(かみ合わせ)が変わったことを実感しました。
さぁ、これで治ればいいんだけど。はてさて?。世の中そう甘くはありません。
続く・・・
顎関節症の治療。とりあえず模型を採って観察。episode #03
2009年6月29日 月曜日 雨
模型(マル模)を作って眺めてみる必要あり。
患者さんのかみ合わせは、口の中をのぞき込んで観察するだけで、だいたいはわかります。しかし、自分のかみ合わせは鏡でしかみることができませんので、とりあえず型(印象)を採って石膏模型にして観察することにしました。
型(印象)をアルジネートで採ります。私は「えづき」やすいので、苦しいです。
業界用語で、マルモ(マル模、模に○で囲む)のための型どりです。既製トレーでアルジネート印象材を使用します。全顎(フルマウス)の印象採得は窒息など事故が起きる危険性が高いので歯科医師が行わねばなりません(と研修医の時に教わった)。もちろん、歯科医師の私が自分のも採ります。
今回は、スプリントのための作業模型も兼ねてるために、精密に採れるようにがんばっています。
私は歯科医師国保という保険なので、こういう歯科の緊急性のない疾患に関しては保険が効きません(たぶん)。自分の歯科治療費は自腹なので、手間と時間とを省くために、一発取りです。
下顎も採ります。私は下顎隆起といって、下あごのベロ側(舌側)に隆起がありまして、こいつが既製トレーにあたって痛いんです。
患者さんの中にも、下顎隆起のりっぱな人がいまして、下顎の型どり時に、トレーの縁があたると痛い顔をされますが、まぁ、良い型を採るためには多少の我慢はしていただくことになります。それにしても、えづきます。ぐぇぇ。 患者さんがえづいても、良い型を採るためには、窒息しない限り我慢していただきますので、もちろん、私も我慢しますよ。
ちなみに、顎関節症の治療は保険適用ですので、保険でできます。スプリントによる治療も保険適用です。
写真は、カミサンに撮ってもらっています。笑いを堪えるのでブレます。
顎関節症の症状にはいろいろあるんです。 episode #02
2009年6月22日 月曜日 雨
一言で顎関節症といっても、症状はさまざまです。
顎関節症の症状で、一番わかりやすいのは「ここが痛い」と指でさせる場合。
顎が痛くて開け閉めできない。食事のときに、かむと痛い。痛みの起きる場所、タイミングがわかりやすいので治す側としてはラッキー。
あと、歯が痛い、しみるとか口の中の症状は、ほとんどの人にみられます。口の中にかんでできたアフタをつくる人もいます。これもわかりやすい。
その他、痛くなるのは、耳の穴のところにある顎関節部分とか、かむ筋肉の頬やこめかみを抑えると痛いことがあります。こめかみ全体がつっぱったかんじで痛いという人もいました。
顎関節症の痛みは、肩のこりや痛みと連動することが多いので、肩こりの治療のために鍼灸院、整骨院や整形外科に通院している人も多いと思います。
顔面痛というのもありまして、ひどい場合には、顔がゆがんでしまうこともあります。
歯医者の立場からもっとも困るのは、歯が痛いのか、顎が痛いのか?特定できないとか、痛いというより違和感程度のはっきりしない症状を患者さんが延々と訴える場合。
こういうのは、歯医者では手に負えず、ペインクリニックや神経内科などでの治療が必要になります。
ということで、私の場合、よくある症状だけなので、簡単にスプリント療法でやっていくことにしました。
続く…
顎関節症で困ってます! episode #01
顎関節症は治らない。
2009年6月20日 土曜日 曇り
顎関節症治療は治りません。いや、治せない?
私の顎関節症の症状の一つは…
私の場合、右の顎関節で口を開け閉めする時に、がりがりと音がします。昔は、カクカクひっかかるかんじで、時々、パキッっていう音がすることもありました。今は、ガリガリです。ついに壊れたというかんじの音ですね。
パキッっていう音がするのをクリック音っていいますが、口の開け閉めの往復でポクポクと鳴るのを主訴に来られた患者さんもいます。本人もうるさいけど、回りの人も気になる。
原因は、顎関節の中の関節円板にシワができて、そのシワの上を顎関節が滑る時に音がすることです。基本的に、ほっとけば本人も周りの人も気にならなくなりますが、状態によってはスプリント治療と咬合再構成という積極的に治療することで、治すこともできます。
放っておいても、完全に引っかかって口が開かないとか閉まらないということにならなければ、とくに本人が音を気にしなければ良いということになります。
顎関節症治療のゴールははっきりしない。
たぶん、これからもくり返し言うことになりますが、
「顎関節症治療のゴールははっきりしない」んです。顎関節症は完全に治せません。ややもすれば「後味の悪い」結果になりがちです。
正直、私も顎関節症の治療は苦手です。そんな私が、重い腰を上げて、自分の治療をはじめたのです。
続く…
顎関節症だけかと思ったら、耳鳴りやめまいまで起きてびっくりしたんですよ
2009年6月12日 金曜日 「歯」「顎関節症」「めまい」「耳の閉塞感」
私は、顎関節症を患っています。
顎関節症という病気が世に知られるようになったのは、この二十年くらいだと思います。
ほとんどの人が、顎関節症の症状を持っているくらい、よくある疾患です。
しかし、季節の変わり目や人生の岐路に立つような重要な局面、つまり激しいストレスにさらされている人には、顎関節症のいろいろな症状が出てきます。
私も、とくにこの一年、顎関節症がだんだんひどくなってきていて、偏頭痛、耳鳴り、原因不明のめまいなどもでてきました。さすがに、放っとけなくて自分で治療を始めました。私としては、日頃から、猛烈なストレスを感じるほどハードに仕事していないと思うんですけどね(笑)。
ということで、私自身の顎関節症の治療の話を交えながら、顎関節症の話をしていきたいと思っています。これが、私のホームページのメイン・コンテンツになるはずです。たぶん(笑)。
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