2009年5月

ちまたでは新型インフルエンザによるpandemicで報道が賑わっています。
 とある企業はマスクを着用して出社するように社員に通達を出しました。すでに不織布の使い捨てマスクは市場から消え、問屋、商店、メーカの倉庫にもありません。会社で調達し社員に配布できないので自前(自腹)で調達しろということなのです。
 おかげで、私たちが日常の診療で使用している95%程度の細菌濾過効率の安物の医療用マスクまでもが不足して買えない状況に陥っています。一箱50枚入2千円もしない安いものなのですが、すでにネットオークションで10倍前後の値段で取引されています。医療用といっても血液が飛び散ってもしみこまないくらいの効果しかなくて、細菌より小さいウイルスは透過しますからインフルエンザ・ウイルスに対して、あまり意味のないものなのですけどね。
 それにしても毎度毎度引き起こされるヒステリックな社会現象。今回は「インフルエンザ騒動」です。この騒ぎに乗じて誰が得して誰が損するのか?を冷静に見つめてみるのも一興かと。
 さて、現在、世界経済はバブル崩壊進行中。資源のない極東の小国日本は世界経済の影響を大きく受ける国です。厳しい状況に置かれている日本国の舵取りをするべき人たちは、裕福な家庭で育ったn+1代目(nは自然数)のお坊ちゃんやお嬢様ばかりでまったく頼りになりません。国民の不安を解消とはいわないままでも、軽減するどころかますます増大させるバラマキ政策を自分たちの選挙のためにやってしまいました。当然そのツケは利息までつけて庶民の次の世代へ先送りです。
 こういう将来に夢や希望がもてない不安な社会心理に、みんなが陥ってくると、不思議な現象がいろいろと現れてきます。
 日々の診療をやっていると、たとえば、患者さんの嗜好がとつぜん変わってきたりして?!
 なにがどう変わって、誰が儲かるのか? だから、どうしなきゃいけないか? というネタをここに書いてしまうと、どっかの歯医者のブログや患者を集めるための本に流用されたりするので書きません。続きは診療中にでも。(09.5.20)

2009年1月

 寒い日が続きます。風邪の季節です。風邪といえば、「アメリカがくしゃみをすると日本は風邪を引く」といわれますが、どうやら、アメリカは「くしゃみ」どころではない重症のようです。
 アメリカの経済、産業の象徴といわれた巨大自動車メーカが経営破綻を迎えています。なぜそうなったのか?という話は専門家の解説をどうぞ。一行にまとめれば、「「短期的な利益 → 株主利益」を追求しすぎたために、中期、長期的戦略を見誤ったということ」です。これは、どんな業界、職種にも教訓になることです。
 大人の歯(永久歯)は生え替わりません。6歳頃から死ぬまで何十年も使って、すり減らして、グラついたり割れて抜けていく消耗品です。一生使うことも可能ですが、大半の人は何割かの歯をなんらかの理由で失ってしまいます。すべての歯を失う人もいます。環境の変化でずいぶんと変わってしまうものです。だからこそ、十年、四半世紀、いや半世紀先までの長期的な視野での設計思想が不可欠なのです。
 この急激な経済状況の変化で、保険治療が認められない自費のメインテナンスができない歯科治療への治療費が払えず・・・というトラブルの噂も耳にするようになってきました。「すべて自己責任」の時代ですから、仕方のないことなんでしょうが。
 私は、歯科医師という医療人ですから、必要であれば「痛い」治療もします。「患者さんが怒る」くらい口うるさく予防のための知識を指導します。「痛くない」治療しかしないとか、患者さんの希望すること100%実現とか「患者満足度」優先を掲げて集客向上を追求する歯科医院「経営者」ではありません。ですから、患者さんにとって、目先の都合のよいことばっかりを言うことはありませんし、患者さんが将来、大きな環境変化により不幸になる危険性を払拭できない治療(具体的には書けませんが)を勧めることもありません。(09.1.15)

2008年10月

10月になって、やっと涼しくなってきました。日中はまだ暑いこともありますが、明け方は毛布が必要なくらい冷え込むことがあります。
 こういう時期は、なぜか顎の調子が悪いとか、歯がしみるようになったとか、はっきりしない主訴で来られる患者さんが増える傾向にあります。なぜ、そうなるのか? うーん、これをネット上に書くと、あたかも自分のネタのように、自分のブログに書いちゃう同業者がいるので詳しくネット上には書けません。該当する患者さんにはその辺のウンチクを直にお話します。(2008.10.10)
2008年8月
毎日、うだるような暑さが続きます。暑いので汗をかいて、のどが渇きます。水をごくごくと飲むと、血中のイオン濃度が急激に下がって、腎臓に負担がかかり、その結果、心臓と血管に猛烈な負荷がかかります。ヘタをするとそれが原因で命を落とすこともあります。それを防ぐために、各種イオンを補給するスポーツ飲料を飲むわけですが、ブドウ糖が含まれているものは虫歯の原因になります。
 エナメル質の幼若な小中学生に限らずオトナも、この夏、甘い炭酸水やスポーツ飲料を飲みまくった人は、早めの歯の点検が必要かもしれません。(2008.8.3)

2008年 4月

 西暦偶数年の4月は保険改訂があります。毎度毎度のことながらドタバタしています。厚労省からの通達が年々遅れる傾向が強くなっていて、歯科だけでなく医療現場は混乱しているようです。さらに、後期高齢者保険制度が始まって、登録のし直しで時間が取られます。
 なお、今回から保険治療において、初診時に、患者さんの口の中の状況と治療内容等を説明し、患者さん本人あるいは付き添いの家族の方に署名をいただく制度になりましたので、ご協力をお願いします。(2008.4.3)

2008年 3月

寒い日が続きますが、みなさん、風邪をひかない程度にがんばりましょう。
 風邪対策として、やっぱり人の多いところに出かけるときにはマスクが有効です。50枚入り二千円程度。空気が乾燥する11月〜3月までの5ヶ月で毎日使い捨てて6000円/人。風邪をひいて仕事を休んだり、家族にうつしたりするリスクを考えれば、この投資金額は高いとはいえないかも??。

2008年2月

更新をすっかりさぼっていました。もうしわけないです。
 患者さんに提供するネタを、コツコツ貯めてはいるんですが、わかりやすい文書にして、待合いに掲示できずにいます。
 日頃から、佐藤歯科医院をご贔屓にしていただいている患者さんに、損をさせない情報をこれからも、直接提供していきたいと思っています。
 口を開けたまま、返事もままならない治療中、ウンチクを熱く語らせていただくこともありまして、ウザいかもしれませんが、決して、手を抜く、手を止めることはありませんので、その辺をお含みいただき、お許しください。
(..;)ぺこり

2007年 7月

 2007年7月11日放送のNHKのためしてガッテンでの、入れ歯の掃除について。すこし??なところがありました。HPでは、「入れ歯の手入れは1に空みがき、2に洗浄剤」と記載されているとおりで、入れ歯を磨くときは歯磨剤を使わないでください。義歯に使われているアクリル、あるいはポリカーボネイト樹脂を研摩材の入った歯磨剤で磨くと削れてしまいます。クラスプ(掛けがねは精密につくられていますから、ブラシでこするより、きちんとした入れ歯用洗浄剤(バイオフィルムやカンジダを溶解する酵素入りの)に一晩浸漬してください。
2007年6月
 これから蒸し暑い日々が続きます。水分補給をこまめにすることが熱中症対策に役立ちます。でも、その飲む水に糖分が含まれていると虫歯の原因になります。甘いモノがしみるようになったら、ちょっとヤバいかも??。